前書き【日本語母語者が第二言語習得の際、不利になる要因】

日本語を母語とした母国語話者が第二言語を習得する際、他国と比べ不利になる。それは日本語という母語が干渉するからであり、日本特有の文化が含まれているからである。ここで指す日本特有の文化とは「非言語(ノンバーバル)表現」である。つまり、自分の考えをすべて言語化して表現する言語ではなく、しぐさや雰囲気などの言語以外の表現でコミュニケーションを図る言語である。

日本語は文化的要素が色濃く含まれており、言語コミュニケーションより非言語コミュニケーションが他言語より発達していることから、日本語はノンバーバル言語と呼ばれる。そのためか、母語、第二言語に関わらず、言語化する能力(話す力)が鍛えられず、その点において残念ながら他国と比べ低いと感じる。もちろん、同じ日本語を母語とする話者でも性格や性差、能力差、トレーニングの有無により変わってくるが、不利な点は否めない。

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広告から見る日本文化

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日本の広告表現はよく、バーバル言語と呼ばれる英語と引き合いで出される典型的な例だと言える。国内広告は「イメージ広告」と呼ばれることもあり、その広告(商品)のイメージに合った芸能人 などが起用されるケースが多い。”非言語(イメージ)でフワッと国民に訴える”日本に対して、バーバル言語であるアメリカは、「独自性」「魅力」「具体的」に言語化して国民に訴えている。言語は誰でも平等に理解できるであろうツールである。却って日本の広告は、芸能人個人のイメージの”先入観”が先行しているので、先入観のない外国人から見れば、この広告の”何が良い”のか理解できないのである。

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日本語から見る日本文化

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一を聞いて十を知る
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他言語にはない日本特有の言語文化に「察する」「空気を読む」「出る杭は打たれる」「沈黙は金」「忖度」「阿吽の呼吸」「目は口ほどに物を言う」等が挙げられる。上記の例は、すべて「非言語」によるコミュニケーションであり、それらを理解することで”角を立てず”、”和”が成り立ち、社会がまわっている。これらが出来ないと”和”を乱すことになり、それを良しとしない文化がある。

他方、ほぼ単一民族ということも日本語と日本文化を形成する要因の一つである。移民国家や大陸国家のように、複数の民族が共存しない日本では、言語化して相手に正しく伝えるというコミュニケーションが養われなかった要因もある。

言語化してコミュニケーションを図る外国人から見て、言語化しない日本人のコミュニケーション方法は”よくわからない”と勘違いされるケースが海外でも往々に見かける。日本文化を理解していない外国人ほどその傾向が強い。角を立てないよう、和を乱さないよう、YES、NOをはっきりと言わない文化に「戸惑い、不思議な国・文化」という見かたをされやすく、ミスコミュニケーションから誤解を生みやすい。

反対に、英語は自分の考えを言葉に表して相手に伝える代表的言語だ。多民族文化だということもあるが、主張することで”和”ができチームワークを形成している。日本とは真逆である。沈黙することで”和”のできる日本に対し、主張することで”和”ができるのである。では、中国語はどうだろう。日本語と英語の真ん中ぐらいだと筆者は思っている。国土が広く、他民族で形成されている国ということもあり考えを言葉に出して話すことが多い。ただし、中国特有の文化に、言葉にださずとも「察しよ」という場面もある。

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海外にいる日本語を母語とする話者を観察していると

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  • 会話好きの人は、母語も第二言語も言語化する能力が高い
  • 無口の人は、母語も第二言語も言語化する能力が高くない
  • コミュニケーション能力の高い人は、母語(非言語)でも第二言語(言語)でも上手に情報を伝える能力が高い
  • 音楽をする人(経験者)は、言語化能力のある人が多い

以上の結論に至った。性格や性差、能力差などはあるが、いくら学校などで第二言語を勉強しても、日本文化が大きく影響している日本語話者は不利なのである。ただし、不利と認識しつつ言語化(話す力)する能力を高めていけば第二言語の習得は難しくはないと思う。多くの日本語話者がバイリンガルを目指すなら、教育から社会、文化まで幅広く刷新する必要がある。

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