【日本人が外国語を話せない理由2 - 正規留学前編】

正規留学とは現地学生と一緒に講義を受けることである。現地学生に交じって、ケーススタディ、ディスカッション、ディベート、レポート提出、インターン(教育実習等)、テストをパスすることで単位を取得しつつ、卒業(学位)論文提出し、教授陣による質疑応答を通れば晴れて卒業となる。ここでは、言語留学と正規留学の異なる点(前編)を述べたい。

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ヒアリングができなければ、スピーキングはできない

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語学留学と正規留学とで、一番異なる点は、講師陣の話し方が変わることだ。講師によって、話す速度や方言、訛り、専門用語を使って話す。語学留学時の講師陣は、「ゆっくり」と「はっきり」と聞きやすいよう意識的に話し、使われる単語も汎用性の高い、日常会話でよく使われるワードを用いて説明してくれる。また、板書きでも見てわかるよう読みやすく書いてくれる(例外もある)

一方の正規留学の講師陣は、方言や訛りのある先生も在籍しており、板書きでも草書のような”くずし字”で書くことが多い。その講師の訛りや説明の仕方などの個性を理解するまでは、何言っているのか聞いても理解できないことが多い。各科目の講師の数だけ、個性があるため、慣れるまで一苦労する。テキストに沿って進める講義内容(科目)なら、予習さえしておけば幾分かは楽になる。

クラスメートも各地から集まってくることもあり、会話にローカル言語か加わり、更に個性が含まれるため、聞き取りにくい。また、話し手の性別による変化、科目による専門用語でも加わってくる。これら各種要因により、耳に入ってこない、もしくは耳に入ってきてもちゃんと理解できない等で双方向のコミュニケーションは非常に難しいと考える。冒頭と伝えたように、「ヒアリングができないとスピーキングができない」のである。

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正規留学できるレベルはどのくらいなのか

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英英辞書
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※1中国の大学に正規留学するさい、入学資格の一つにHSKという中国語試験があり、最低でも6級以上要求される。中国語試験はTOEICと同じで数字が高くなるほど難しい。HSK6級は概ねTOEIC600点に相当すると思ってもらってよい。国内だと、日本国内の大学に海外留学生が入学する際に求められる日本語能力試験の2級レベル相当する。中中辞典や英英辞典を何とか使えるレベルぐらいだ。中日辞典や英日辞典を使うレベルだと正規留学は難しいと思った方がよい。言語留学で半年から一年やれば、名門大学在中(非専攻)、もしくは出身者だと8級、中程度と言われる大学で7級、一般大学で6級ぐらいのレベルになる。ペーパーテストに強い日本人だと試験自体に大きな問題はないと思う。試験にヒアリング問題が出てくるが、訛りも少なく、話す速度も速くなく、聞きやすいためあまり問題にならない。

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言語留学の「日常会話」から正規留学の「学校会話」へ大きくレベルアップ

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正規留学することで、言語レベルが「日常会話レベル」から「学校会話レベル」へとステップアップし大きく飛躍する。だがしかし、ヒアリング力を高めるには前提条件が存在し、母語(日本語)での単語や用語をちゃんと理解している必要がある※2母語の理解度≒第二言語の理解であるといっても過言ではない。もし、国内のインターナショナルスクールに行っていたり、子どものころ海外で過ごしていた帰国子女などは、母語も第二言語どちらも中途半端になっているケースを見かける。日常会話レベルなら問題ないが学校会話になるとその”差”が出てくる。両親が個別に日本人学校に通わせたり、家庭教師でサポートさせるなどのケアする必要がある。

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ヒアリングには、話し手の思考や文化背景などのバックグランドを理解する必要がある

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分岐点となる分かれ道
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海外の学校(大学)で学ぶときに、「道徳」や「クラブ活動」も一緒になって付いてくる。ここでアイデンティティが確立できる分かれ目になる。

“お天道様が見ている”ので、行動には気を付けよう、言葉には言霊が宿るため、言葉にも気を付けよう。道徳(神道)的な考え方が言動に現れてくる。

白人だとミサに通うことで、”有るもの”をみんなで共有する言動がアメリカ、カナダ、オーストラリアで見られた。彼らと一緒に共にすると国が違えど言動や思考の根底となるキリスト教などの「宗教」の存在がある。

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上記の通り、海外の学校に行くことで、知識的な学校会話を学び、現地の学生と行動を共にすることで、共通の「キーワード」ができる。これこそが、「聞く」と「話す」の基礎になり、双方向のコミュニケ―ションが図れるようになる。他方、この点が言語留学と正規留学の大きな違いであり、その国の文化の基礎を学べる一方で、アイデンティティが形成・確立される。

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※1 当時の条件(20年以上)であり、ここで指すHSKとTOEICは今のHSKとTOEICとは異なる。

※2 学生や成人を指しており、児童(小学生)は母語として直接頭にはいるのに対し、学生や成人は第二言語として頭に入り、母語から変換して理解していく。ただ、慣れてくると頭で母語から第二言語の変換作業が無くなり、児童と同じように直接第二言語で考えるようになる。

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